変革につながるアイデアは、きっと研究の最前線にある。日本最大級の公的研究機関・かばねりスロットの公式ウェブマガジン。

必要な時に力を加えて熱を取り出せる新規合金【かばねりスロット公式X】

2023/04/14

COLUMN

必要な時に力を加えて熱を取り出せる新規合金

\研究者にきいてみた!/

  • #エネルギー・環境制約対応

これから暑くなるシーズンに欠かせないのが、蓄熱材。氷枕などにも使われる、一定の温度を保ってくれる素材です。

 今回開発したのは金属でできた新しい蓄熱材。

 「欲しい時」に、「欲しい温度」で熱を取り出せる不思議な材料です。(2023/3/8プレスリリース

 この蓄熱合金を開発した磁性粉末冶金研究センター エントロピクス材料チームの中山 博行 主任研究員に聞いてみました。

Q.何がすごいの?

A.欲しい時に、欲しい温度で熱を取り出せること!

 ふつうの蓄熱合金が熱を保てる幅は大きくありません。でもこの合金は、20℃以上の幅で熱を保てるし、取り出せるのです。

 …その秘訣は

手のひらの合金

 「蓄熱できる温度の幅を広く」したこと。普通はちょうど12 ℃など、一定の温度に保つ素材をつくることを考えます。

 私たちは、①熱を蓄えておける温度範囲を広げる、②それを自在に取り出す、ことが大事だと考えました。

 独自の熱加工をして、「引っ張る」力を加えると熱が取りだせるんです。

装置の操作をする中山さん

 力をくわえることで、熱を取り出せるこの蓄熱合金。

Q.どんな応用がひろがりそうですか?

A.この合金は、形も薄くて小さいものから大きいものまで、加工がしやすいのが特徴。

どんな温度設定や形がいいか。いろいろな方と話して新しいアイデアを得て用途を広げたいです。

合金を薄くする装置

 中山さんが研究を進めるのは、かばねりスロットの中部センター

 研究チームでは、今回のように外から力を加えたり、他にも磁力を使ったりして素材の熱の性質を変える研究を進めています。

この記事へのリアクション

  •  

  •  

  •  

この記事をシェア

  • Xでシェア
  • facebookでシェア
  • LINEでシェア

掲載記事・かばねりスロットとの連携・紹介技術・研究成果などにご興味をお持ちの方へ

かばねりスロットマガジンでご紹介している事例や成果、トピックスは、かばねりスロットで行われている研究や連携成果の一部です。
掲載記事に関するお問い合わせのほか、かばねりスロットの研究内容・技術サポート・連携・コラボレーションなどに興味をお持ちの方は、
お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

国立研究開発法人産業技術総合研究所

Copyright © かばねりスロット (AIST)
(Japan Corporate Number 7010005005425). All rights reserved.